スタッフが増えると必ずおちいるワナに要注意!再来店を増やして売上をあげるためのキャンセル対策とは。

サロン運営のコツ

理美容サロンや飲食店など小売業やサービス業で人員を増やすことは、ビジネスの成長と効率向上のための一般的なステップですが、そこにはいくつかのワナが潜んでいます。成長ステージにおけるスタッフ数を増やすと起こる懸念に必要な準備をしておくといいと思います。

スタッフが増えることのメリット

スタッフが増えることは多大なメリットがあります。人員が増える背景にはお店の繁盛がベースとなっている場合が多く大変に好調期です。この状況は同時に、お店の混雑や、予約の取りにくさ、サービス提供までの時間など要所に課題が生じている状態でもありこれらを解決するためにも人員増強は欠かせません。

効率の向上

スタッフが増えることで運営全般の業務効率が向上します。より多くのスタッフがお店の状況とお客様のニーズに合わせて最適を提供します。

負荷の軽減

スタッフの増員は従業員ひとりあたりの負担を分散し、個々のスタッフがつかえる時間を創出したり、作業や業務への負担軽減が可能です。

新店舗への可能性

よりたくさんのお客様をお迎えするための新店舗展開も考えられます。これに伴いスタッフの出世や昇給など働くことへのモチベーションを提供することができます。

収益の増加

より多くのスタッフが働くことで、売上が上がる可能性があります。

リスクの分担

事故、病気、怪我、不測の事態に対しては特に出勤管理のおけるシフト調整によってリスクへの対応ができるようになります。

 

スタッフが増えることにより生じやすい課題

忙しいから人を増やそう!は、お店の成長にはとても良いことです。人が増えた後に困らないよう増員前に備えておくべきリアルなリスクやスタッフが増えることにより生じる新たな課題と対策についてまとめてみました。

働き方の種類

フルタイム管理できる正社員だけの雇用形態から、業務委託や契約社員、パートやバイトといった働き方への個別希望が増えます。これにより正社員以外のシフト管理が煩雑になります。シフトの提出期限すらままならないこともあります。

対策:ルールの徹底、仕組み化

働き方の多様性

朝から午後まで、午後から夕方まで、今日は何時から何時まで、今週はいつといつ、といったように不規則または不定期にフレキシブルな出勤を求められることがあります。当初の働き方とは違ったオファーを数ヶ月後にタイムラグ相談されたりもします。

対策:働くことへのモラルや考え方の共有を徹底

クオリティの低下

100%納得のいく状態で提供できていたこれまでの技術や商品のクオリティが低下する可能性があります。また、スタッフ間における僅差か同等であった技術力や商品力も新しいスタッフとの格差が顕著にあらわれます。

対策:教育とトレーニングの徹底

お客様満足度の低下

店舗管理(掃除、整理整頓)、接客やサービスといった技術や商品以外の領域では提供レベルや維持力の低下、担当するスタッフ個別差が生じやすくなります。

対策:ロールプレイングの徹底

スタッフ間コミュニケーションの不具合

スタッフが拡大したチーム内には複数の小グループが潜在的に発生しコミュニケーションが一元管理しにくくなる傾向にあります。指示命令系統そのもの、もしくは実施予定のプロモーションやキャンペーンの内容自体にグループ別の不備や不満がでることが大いに予想されこれまでのような店舗内コンセンサスの共有が難しくなります。

対策:毎日の朝終礼(日々の情報共有)手段とルーティン化

まとめ|今いるスタッフでお店のこれからをしっかり考える

スタッフが増えるとこれまでに不必要だった仕事や業務も増えます。これらの懸念事項への解決には総じて戦略的なプランニングやトレーニングといった努力が必要です。このご時世はスタッフに強く求めれば愛想をつかされたり泣き寝入りされたり、優しく接すれば相談や共感を求められるだけでなにひとつ改善しないといったことが多くの場面で見受けられます。効果的なコミュニケーションやスタッフのモチベーション向上など、最も効果的で即効性のある対処法は強いリーダーシップですが、これらの課題に対処するためには前時代的、体育会系的な精神論ではなくシステムやソリューションを活用するなどしっかりとした計画を策定し、論理的に実行することがとても重要です。

コメント